先日、このような呟きをしました。
転職をする際に面接で間違いなく聞かれるのが「退職理由」です。
誰しもが転職の面接時に聞かれるであろう退職理由について、今回は説明していきます。
面接官は退職理由のココに注目している!
退職理由を語る際の重要なポイントは
- 退職理由は何なのか?
- 何故このタイミングなのか?
この2つです。
いきなり結論ですが、求職者がどんな本当の理由で転職をしようが、マイナスな理由を前面に出す人を積極的に取ろうとは思いません。
非常に残念ですが、現代の日本ではハラスメント、人間関係の悪化で退職したとしてもそれを面接の場で話して面接官の印象が良くなる事はあまり無いです。
その問題の背景が当事者の視点からしか語られない以上、どうしてもその当事者にも何か原因があるのでは無いか?というような印象を持ってしまうのです。
ですので先の呟きに内容になりますが、当人としては難しいですがマイナスな要因で退職せざるを得ない場合でもとにかくプラスの要因を付随して理由付けするしかありません。
退職理由のサンプル集
ここでいくつかの退職理由のサンプル例文を紹介します。
1社目で約5年間勤務+異業種に転職の場合
これは自分の事なのですが、1社目で事務系の仕事を約5年間務めた後、現在は商社に転職し、営業部に属しています。
前職を転職しようと思った本当の転職理由は、シフト制でかつ年間休日が100日も無く、夜間対応もしないといけないので心安らぐ暇がありませんでした。
なのでこの生活をずっと続けるのは無理だと思い転職を決意したのですが、勿論上記の理由としては言うはずありません。自分が考えた理由は下記になります。
例文:
前職を約5年間務めた中で、社内でステップアップするという道もありましたが、私としては新しい環境で未経験の職種(営業)に挑戦してみたいという思いの方が勝りました。
また、年齢も28歳(当時)という事もあり、30歳手前で異なる業界にもチャレンジできる年齢にしては最適だと思いましたのでこのタイミングで転職しようという決意に至りました。
上記の理由で押し切りました。この理由では
- 退職理由は何なのか?→営業へのチャンレンジがしたかったから
- なぜこのタイミングなのか→30歳手前で異業種への挑戦がしやすい
上記のように、面接官の気になるポイントを説明しているので特に突っ込まれることは無かったです。
現職で3~5年勤務していて、30歳手前であれば、ある程度この理由で納得させられるはずです。
1~2年以内に早期退職した場合の退職理由
転職する上で早期退職の理由が一番難しいと思います。今回は自分が早期退職した場合をイメージして3つ例文を考えてみました。
例文:
就活時は〇〇の業界を軸に就活をしており、希望する企業に内定を貰いましたが実際に働いてみて自分のイメージする内容と乖離があり、このまま続けていく事に対して迷いが生まれました。
改めて自分がどういった業界で働いてみたいかを考慮した際、自分は〇〇に興味関心があり、昔から〇〇が身近な存在であったこともあり、こちらの業界において再度挑戦してみたいと思い転職を決意致しました。
年齢もまだ20代前半なので異業種で働くのであれば少しでも早い方がより深くスキルを身に付けられると思ったので、このタイミングでの転職を決意致しました。
上記は異業界に転職する際に、これまでの自分の人生からその業界に関連するエピソードを紐付けて志望動機としているパターンです。
タイミングについては少しでも早く自分の興味のある業界を学びたい!という意欲を前面に出して伝えるようにしました。
例文:
前職で希望する企業に入社しましたが、実際に現場に携わってみると昨年の消費増税等の影響で消費者の〇〇に対しての興味・関心というのが薄れてきており、業界の10年、20年の先行きが不安になってきましたので、この度転職を決意しました。
もっと経験を積んでからという事も考えましたが、本当に業界的に立ちいかなくなるとそこからの活動では遅いと感じたことと、年齢もまだ20代前半なので早ければ早い程この業界に馴染むことができると思いこのタイミングとなりました。
業界の先行きを不安視して理由付けするパターンです。
タイミングとしては1個目と似ていますが、こちらは会社がやばい状態になってからでは遅い!という事を前面に出すようにしています。
例文:
今回のコロナ禍の影響で自社もかなりの大打撃を受けました。何とか全社で知恵を絞って利益を生み出そうとしていますが、取引先が〇〇な業態が多い以上、なかなか厳しいと感じています。
コロナの終息も不透明な中で、動き出すなら早目の方が良いと思い、心苦しい身ではありますが、このタイミングでの転職を決意しました。
また、御社の事を私なりに調べたところ、〇〇な理由でコロナ禍でも影響を受けにくいと考えたことと、前職で経験した〇〇の知識が〇〇な場合に活かせられるのでは無いかと考えて、こちらの業界(企業)を志望致しました。
禁じ手のコロナ禍を理由にしたパターンです。会社をコロナ禍の影響と関連付けてどうしても退職せざる得ない状況を連想させましょう。
タイミングも2個目と似ていますが、こちらの場合は転職先がコロナ禍でもある程度安泰だと思う理由と、前職の経験を活かせられる事もセットで考えておかなければなりません。
退職理由も転職エージェントに相談しよう
退職理由のサンプルを3つ挙げましたが、個人で考えるには限界があります。そういった際は転職エージェントを活用しましょう。
退職理由、志望理由なども業界別、職種別に考えるのを手助けしてくれます。
人間関係が嫌だった、仕事がつまらなかった、給与が低かったなどと退職理由をバカ正直に面接で言うと印象が良くなるはずがありません。
面接で短所を長所に変えてアピールするように、本音と建て前を上手く使い分けて退職理由を考えるようにしましょう。