先日、巷で有名の「JOKER」を鑑賞してきました。
今回はこの作品の感想を綴っていきます。
「JOKER」キャスト
監督: トッド・フィリップス
アーサー・フレック / ジョーカー:ホアキン・フェニックス 今作の主人公。病気の母親を看病しながらコメディアンを目指している。
マレー・フランクリン: ロバート・デ・ニーロ アーサーが人気テレビ番組の司会者。
ソフィー・デュモンド:ザジー・ビーツ アーサーが住んでいるマンションの近所の住人。
ペニー・フレック:フランセス・コンロイ アーサーの母親。認知症気味で体が不自由。
トーマス・ウェイン:ブレット・カレン ゴッサムシティの実業家で政界進出を目指す。
ブルース・ウェイン:ダンテ・ペレイラ=オルソン トーマス・ウェインの息子。
ギャリティ刑事:ビル・キャンプ ゴッサムシティの刑事。
バーク刑事:シェー・ウィガム ゴッサムシティの刑事。
監督は「ハングオーバー」3部作の監督でもあるのですが、今作とはあまりにも対比が凄いですね。とても同じ監督とは思えません…
また、主要なキャラで有名なのはホアキン・フェニックスとロバート・デ・ニーロ位で、ある意味変な先入観無く作品を鑑賞できます。
「JOKER」あらすじ
1980年代、財政難に陥り、人心の荒むゴッサムシティ。大道芸人のアーサー・フレックは、母ペニーの介護をしながら、自身もまた福祉センターでカウンセリングを受けながら毎日を過ごしていた。また、同じアパートの住人ソフィーにもひそかに思いを寄せていた。コメディアンを目指し、大人気テレビ番組「マレー・フランクリン・ショー」の舞台に立つことを夢見て日々もがいているが、苦難ばかりが襲い掛かり徐々に彼のもう1つの内面が目覚め始める・・・
「JOKER」レビュー(ネタバレ無し)
作品全体に流れる陰鬱とした空気感、アーサーの内面が徐々に壊れていく過程は常に緊張感を含んでおり、2時間があっと言う間でした。
舞台は1980年代のゴッサムシティという架空の町ですが、物語のエピソードの1つ1つが現代の世界とリンクしているようので既視感を覚えました。
僕がこの作品を見て現代とリンクしていると感じたところは銃社会の危険性、貧富の格差、SNS全盛期、メディアの暴走、香港の反政府デモ、日本も例外では無くハロウィーンなどイベントが起きるたびに話題になる若者の狂乱、、、等々です。
R-15ですが作品全体にグロなシーンが有るわけではなく、作品の中で一瞬暴力描写が映るだけなので、耐性が強くない人でも個人的には楽しめれるのでは無いかと思います。
また、この作品単体でも十分楽しめますが、この作品の世界観を更に楽しみたいなら、必ず見ておいた良い作品はダークナイト・トリロジー3部作で、特に2作目の「ダークナイト」は絶対に見ておいた方が良いです。この作品と同じくジョーカーが登場しますが今作とはまた違った凶悪なキャラとして強烈なインパクトを残しています。この3部作を見ておくだけでもこの「JOKER」を含めたバットマンの世界観を把握できると思います。
後、今作を更に理解したいのであれば「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」も見ておいた方が良いと思います。
どちらも今作でマレーを演じているロバート・デ・ニーロの代表作で今作の世界観とどことなく似ている雰囲気があり、影響を受けていることが見て取れます。
どちらもAmazonPrime videoで鑑賞できるので、こちらの作品を鑑賞する前に是非チェックしておいた方が良いです。
最後に今作を鑑賞後は岡田斗司夫さんのこの考察動画を見ると見事に点と点が線に繋がっていくのでオススメです。
この作品を見て感じたことは、今の現代では誰しもがアーサーのように心の闇が広がっていってしまい、取返しが付かなくなってしまい「JOKER」になってしまう危険性があるという警笛を鳴らしているように思えました。
また、CMなどはほぼ放送していないのにここまでロングヒットとなっている要因としては今作の「共感性」が非常に高いからでは無いでしょうか。
主人公のアーサーは身勝手に生きてる訳でもなく、病気の母親の面倒を見ながらでも自分の夢を叶える為に努力はしていますが、度重なる不運に襲われ心が病んでいきます。この徐々に首元を締め上げられるような感覚が、現代の人達にとってとても他人事のように思えない描かれ方をしているのがヒットの要因となっていると思います。
自分にとって、非常に心に残る1作となりました。
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